「貧歯類……ナマケモノ・アルマジロのなかま」とは
ナマケモノは、1日のほとんど木にぶらさがったままで過ごすため、16世紀の発見当初は、まったく餌をとらず、風から栄養をとる動物だと信じられていた。また、人間の顔をもっていると信じられ、ヒトやサルと近縁の「紳士動物」というグループに分類されていた。
アルマジロはかたい甲羅におおわれている。敵に出あうと体をボールのように丸めて身を守ることが知られているが、この習性をもつのはミツオビアルマジロ属(Talypeutes)の2種のみ。南米ではアルマジロの肉を賞味し、ブラジルやアルゼンチンのレストランではメニューに加えられている。かつては全長3mにも達する種も生息しており、インデオたちはその甲羅を屋根や墓碑などに利用していたという。
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