「霊長類1……キツネザルのなかま」とは
キツネザルの英名、リーマーはラテン語で幽霊や妖怪を意味する「lemures」によるもの。アトランティスやムーと並ぶ幻の大陸とされる「レムリア大陸」の名もキツネザルにちなんだもの。命名者はイギリスの動物学者でダーウィン進化論の反対者スクレイター。彼はキツネザルなどの奇妙な分布を説明するために、マダガスカルと南インド、およびマレーシアはもともとひとつの大陸で、5000万年前に水没したという仮説を立てたが、後に否定された。キツネザルのなかまのアイアイは、日本では童謡で親しまれているが、生息地マダガスカルでは不吉な動物であるとみなされている。そのために迫害されたことも、アイアイが絶滅に瀕している理由のひとつとなった。
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