「霊長類4……オナガザルのなかま」とは
ニホンザルやヒヒをはじめとしたオナガザルのなかまは、旧世界サルの代表である。中国の孫悟空やインドのハヌマーンなど、アジアにはサルをめぐる伝説や物語が多いが、ヨーロッパにはほとんどサルが生息していないため、サルの物語はきわめて少ない。中世初期のキリスト教美術では、サルは悪魔の象徴とされ、リンゴをくわえたサルが人間の堕落をあらわす図として描かれた。一方アフリカでは、サルを聖獣とみなす地方が多く、この世に戻ってきた聖人たちの仮の姿とも伝えられる。
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