ネコ科の猛獣を代表するライオンは、洋の東西を問わず、さまざまな伝説や物語の主人公となっている。古代ギリシアではライオンは長寿の動物とみなされる一方、老いたライオンは野生の動物を捕らえる力がなくなるので、人間を襲うとされていた。古代アフリカの諸都市ではこれを防ぐため、人食いを行ったライオンを十字架にかけて、見せしめにしたという。東洋ではスリランカがライオンと縁が深い。国旗にはライオンがあしらわれ、かつての国名セイロンはライオンを意味する。また最初の国王はライオンの子孫とされている。ただし、スリランカにライオンは生息しない。