「長鼻類……ゾウのなかま」とは
ゾウについての物語はほぼ世界中に分布している。それは単にゾウが紋章や装飾として世界中に流布したばかりではなく、つい2万年ほど前まで多種のゾウが各地に存在していたことの記憶によるものかもしれない。実際、洞窟壁画にはマンモスの姿も多くのこされている。古代よりたびたび象牙がもたらされてきた日本に、はじめて生きたインドゾウが渡来したのは1408年のこと。その後、何度も渡来するようになり、江戸時代には一時浜御殿でも飼育されていた。ただし飼育に費用がかかりすぎたため、まもなく一般に払い下げられたという。ゾウは中国の呼び名、日本ではかつて「キサ」と呼ばれた。
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