「偶蹄類2……カバのなかま」とは
古代エジプトでは、カバは悪の象徴で、嵐と暗闇をつかさどる悪神セトに捧げられる動物だった。中世以降のキリスト教でもカバは邪悪な動物だとされ、強者にへつらい弱者に威張りちらすといわれた。プリニウスによれば、大食漢であるカバは、食べすぎて苦しくなると陸にあがり、アシの茎で体に傷をつけ、血を流して体の負担を軽くするという。カバが赤い汗を流すことによる俗説である。
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