「齧歯類1……リスのなかま」とは
和名のリスは漢字「栗鼠」の音読である「りっそ」が転じたもの。ヨーロッパでは節約・倹約の象徴であり、かたい木の実を食べるため、深い洞察にもとづく知恵もあらわす。使者のシンボルともされ、祖先が外交や軍事の重要な使者であったことを示す紋章にはリスが描かれる。西洋では、肉は美味だがからだにはよくないとされ、中国ではハタリスの肉を珍重し、贈答にも使われた。愛玩動物としてもポピュラーであり、江戸時代の日本ではその強靱は歯で食い破られないよう、鉄の籠に入れて飼育されていた。
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