「ハト類1……ハトのなかま」とは
北アメリカ産のリョコウバトは、人間によって絶滅に追い込まれた鳥の典型的な例である。肉が美味で、大挙して飛来し1本の木に何百もの巣をつくる習性があるので、猟には格好の獲物だった。
19世紀前半までに、何千人もの人びとがリョコウバトを捕獲するために雇われ、この鳥専用の銃も考案された。1869年には1か所で750万羽のリョコウバトが殺され、1879年のミシガン州での捕獲数は10億羽にものぼった。最後の1羽が、シンシナティ動物園で1914年9月に死んで、リョコウバトは絶滅した。
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